
[This article was written by Masataka HATTORI (服部正貴) and translated into English by yours truly.]
Source Han Code JP(日本語メニューネーム:源ノ角ゴシック Code JP)は、自分がほしくて個人的にはじめたオープンソースプロジェクトでした。Source Han Sans(源ノ角ゴシック)と Source Code Pro をフォールバックするエディタで使うと、漢字・仮名とくらべ英数字が小さくなってしまい全体的に読みにくいと感じていました。そんなとき、友人のプログラマーから、日本語も使えてコーディングにも適したフォントはないか?と相談されて、これは自分で作ってしまえと考えました。
オリジナルの Source Code Pro は、600 ユニット字幅を採用した欧文専用のモノスペースフォントで、まぎらわしいアルファベットや数字をディスプレイで判別しやすくするために、文字のデザインが工夫されています。それを、Source Han Sans JP(源ノ角ゴシック JP)の日本語と合わせてもフィットするようにサイズやウエイトを調整しました。文字幅は 660 ユニットあたりがちょうど良いと思いました。もともと読みやすさの観点から半角欧文はすこしコンデンスすぎると感じていたので、思い切って 2/3(667 ユニット)字幅を採用することにしました。一般的な半角(500 ユニット字幅)の等幅フォントにくらべ、全角文字との正確なインデントには向きませんが、読みやすさを確保しつつ、使い方次第で様々な表現ができると思いました。Source Han Code JP は、オリジナルの Source Han Sans JP と同じ7ウェイトのファミリーですが、ウェイトを切り替えても文字列の長さは変わりません。

結果的に、日本語を含むプログラミングやマークアップなどソースコードの表示や編集に使用できる Adobe Source シリーズの派生フォントとして、Adobe Fonts GitHub サイトから公開することになりました。
服部正貴
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